石炭選挙 2020 10 31

 日本人にとって、石炭や炭鉱については、
よく知らない人が多いでしょう。
高齢者にとっても、遠い記憶になっているかもしれません。
 かつて、日本は、石炭大国であり、
日本各地に炭鉱があり、日本の花形産業でした。
一流大学を卒業した学生が次々と石炭会社に就職したと聞きました。
炭鉱の労働争議が小説やドラマの題材になるほどだったそうです。
 日本人にとっては、石炭産業は、どこか遠い記憶の話ですが、
アメリカにとっては、現在ただいまの話です。
 現在、世界の石炭大国と言えば、中国やアメリカです。
規模が縮小しているとはいえ、大きな産業であり、
そこで働く労働者は、依然として多いでしょう。
 多くの日本人は、石炭という古いものは、
いったい何に使っているのかと思うでしょうが、
実は、電力の発電に使っています。
 しかも、発電用の燃料としては、
天然ガスではなく、石炭が一番多い時がありました。
今は、天然ガスが多くなっています。
これは、アメリカだけではなく、世界的な傾向です。
発電のためには、石炭が大量に必要です。
 しかし、アメリカの民主党左派や急進派は、
石炭発電を目の敵にしています。
それは、二酸化炭素を排出して、地球温暖化につながるという理由です。
 今、民主党では、左派や急進派に勢いがあり、
中道派とも穏健派とも言われるバイデン氏は、
苦しい立場にあると言えるかもしれません。
 一方、トランプ氏は、
そもそも二酸化炭素による地球温暖化を認めない立場なので、
石炭産業や炭鉱労働者を擁護する立場です。
 石炭が選挙の争点になり得るとは、
日本人としては驚きでしょうが、
アメリカでは、環境保護派の活動も強いものがあります。
日本人から見れば、環境保護派どころか「環境過激派」に見えるかもしれません。
地球温暖化をめぐっても、アメリカは分断されているかもしれません。

















































































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